この記事では不妊治療を始めて4年目になる僕が、【不妊治療の辛いところ4点】と、それでも離婚は考えない理由を書いていきたいと思います。
実は奥さんと出会ってすぐ、ちゃんとお付き合いする前から子供が出来にくい身体なのは聞いていました。
なので、ウチの夫婦の場合結婚してすぐに不妊治療を始めたので、【結婚期間=治療期間】になるのです。
■不妊治療中の夫婦
■不妊治療を考えている夫婦
■治療に疲れてしまい関係が不安定な夫婦

この記事の目次
不妊治療の辛さ


いろいろありますが僕ら夫婦の場合、不妊の原因がはっきりしているので辛いのは奥さんの方かと思います。
両卵管の切除によって自然妊娠は100%不可能な状態。
僕らが親になるのに残された道は、体外受精のみということです。年齢も年齢なので、体外受精のなかでもより先進的な医療である顕微授精。
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やはり精子も卵子も若ければ若いほど良質なものが採取できるそうで、30代の僕達に残された時間はたくさんはありません。
以下に不妊治療を続ける上での特に辛いことを書いていきたいと思います。
治療費用は高額
1番最近の治療の1セットにかかった金額を計算してみたのですが、ゆうに70万円は超えていました。



病院を変えたばかりで、前回よりも諸々多くかかったとは言えこの金額。保険は適用外ですし、助成金もありますが8割近くは自己負担。
この助成金も回数に限度があり、いつまでもはお世話になる訳にはいかないということ。
(不妊治療の助成金は地域によってルールが変わるようです。詳しく知りたい方は自分の暮らしている地域の役所に問い合わせしてみるといいかと思います。)
余裕のあるお金はすべて治療に充てるため、いつまでも節約しているわりにお金は貯まりません。
それどころか互いの家族に経済的負担をかけることもしばしば。不妊治療をしている家庭はどこも経済的には苦しいのではないでしょうか?
しかも先行きも真っ暗で、治療を続ける限りこの状態がいつ終わるかも分かりません。これは1つ大きな不安ではあります。
街でみる子連れ夫婦を羨ましく感じ始めた
これは本当に最近の話。
ウチはそろそろ年齢的にも経済的にも『いつまでもは治療は続けられないね』と話し始めている段階なのですが、外出した時にボーっと子連れ夫婦を目で追っている自分に気づくことがあります。
無意識ではあるのですが、これまでは無かったことなのでハッとします。
子供は見ているのは好きですが、面倒見たり一緒になって遊んだりは得意ではなく、人見知りする子供には自分も人見知りしてしまうようなところが自分にはあったんです。
なので、特に子供が好きで見ているというのでは無く、子を連れ歩く夫婦に自分達を重ね合わせて見ていたりするんだと思います。
それを奥さんに見られていたりすると少し気を使ってしまいます。
世間の『子供は居て当然』という認識
これ、気持ちは分かるんですけどね。というのも、僕は奥さんと結婚するまで子供のいない自分の人生なんて想像もしたことがありませんでした。
当然のように結婚し、子供ができ、自分は父親になるものだと信じて疑わなかったんです。
奥さんから身体のこと(不妊)を打ち明けられた時も、0%では無いのなら『出来ないはずがない』と根拠も無く思い込んでいました。
『自分はこのまま人の親にならずに死んでいくのかも知れない』と思い始めたのもつい最近です。
なので、行く先々で『今日はお子さんは?』と聞かれることに違和感はないのです。ただその瞬間、奥さんの目の奥が笑っていないのを僕は知っています。
年齢的にも向かい風
僕が35歳(2018年8月現在)で、奥さんが37歳。
一般的には30歳前後から徐々に下がり始める不妊治療の成功率が、35歳を境に急激に下がっていくようなのです。
そして40歳を超えての治療成功率は2割前後というデータがあります。
これは精子/卵子/子宮などの機能の低下が原因として考えられるそうで、年齢と共に妊娠の確率が下がることは避けられないようです。
『時間が無い』と、日々思いながら暮らすのは意外とストレスがあるものです。



不妊が原因で離婚する夫婦もいるらしい
これ意外と多いそうです。重圧に耐えかねてどちらかから切り出すのでしょうか?
不妊の原因を持っている方を切り捨てる意味での離婚もあるんですかね?なんにせよ僕にはちょっと考えられませんが・・・
奥さんと2人での将来も考え始めた
現在、僕が病気で会社勤めが出来ないというのも関係有るかも知れません。
2018年5月、僕は社交不安障害という病気が悪化して会社を辞めました。
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なので、『どのみち自分には人の親になる資格など無かったんではないだろうか?』と思い始めていたりするので、子供が居ない人生の原因が、どうも奥さんにだけあるとは思えないです。
この思いは奥さんにも話していますし、『それを聞いて少し肩の荷が降りた』とも言ってくれています。
最後に
子供のいない夫婦の将来に不安が無いと言えば嘘になりますが、子供がいないからこその幸せの形はあるような気がしています。
2人で好きなところにも行けますし、時間もすべて自分達のために使えます。子供を持つことは幸せなことですが、子供がいないから不幸という訳ではありません。
これから40~50年連れ添って、最後を迎えた時に『2人で幸せやったね』と言い合えることを目指して、毎日仲良く過ごしたいと思います。
来月、2018年9月末に現在凍結保存してある初期胚を奥さんのお腹に戻し、それでもし妊娠しなければ僕達の不妊治療は一旦そこで終了です。
お互いそれで納得していますし、互いの家族にも伝えてあります。
子供を授かれたら最高ですが、もし出来なくても2人で仲良く楽しくやっていくつもりです。
ここまで読んでくれてありがとうございました。